公開日
2026年4月15日

「要員計画ツール」は捉え方によって意味が異なります。本記事では3つの系統を整理したうえで、受託・SI・SES・コンサルで重要になるアサイン管理に絞り、Talevis・Co-Assign・fapiの3ツールを比較します。
目次
本記事は Talevis 提供会社(株式会社ジャパンコンピューターサービス)が公開しています。比較情報は各社の公開情報をもとに、2026年4月時点で確認した内容に基づいています。
「要員計画ツール」を探していると、同じ言葉なのに、性質の異なる製品が検索結果に出てきます。
プロジェクト管理の一部として人員を管理するツールもあれば、シフトや人員配置を最適化する人員計画ツールもあります。さらに、受託開発やSI、SES、コンサルのように、案件ごとのアサイン調整を主目的としたツールもあります。
このように「要員計画」は捉え方によって意味が変わるため、いきなり製品を比較しても判断が難しくなります。
本記事ではまず、要員計画ツールの捉え方を整理したうえで、その中でも 受託・SI・SES・コンサルで重要になる「案件アサイン管理」 に絞ってツール比較を行います。
「要員計画ツール」と一口に言っても、用途や前提によって大きく異なります。本記事では、大きく以下の3つに分けて整理します。
受注後のタスク・工数・進行管理の一部として要員を扱うケースです。タスク管理、工数管理、ガントチャートなどと組み合わせて、「誰が何を担当するか」を管理します。
この系統では、プロジェクト単体の最適化が主な関心になります。タスクの割り振りが中心であり、人材データベースとしての機能は限定的です。Backlog、Redmine、Jiraなどがこの系統に該当します。
シフトや勤務計画としての要員計画です。コールセンター、物流、小売など、時間帯ごとの必要人員を最適化することが目的です。
時間帯ベースで稼働人数を最適化する設計のため、「案件に誰を入れるか」という判断とは性質が異なります。
受託開発、SI、SES、コンサルなどで使われる系統です。タスク・工数管理型との違いは、受注前後をまたいで「案件に対する人材配置の最適化」が中心になる点です。
この系統では、案件と人材の最適な組み合わせを継続的に見直すことが求められます。スキルと密接に連動し、アサイン変更が頻繁に起きるのが特徴です。
多くの受託・SI・SES企業では、以下のような情報がそれぞれ別のExcelや別の担当者の管理下に分かれています。
この状態で起こる問題は、情報不足ではなく情報の接続不足です。「この案件に誰を入れるべきか」を判断するには、スキル・空き状況・収支影響を横断的に見る必要がありますが、それができない。
結果として、更新漏れ、二重管理、最新状態の不明、会議コストの増大が日常的に発生します。案件数と要員数が増えるほど「表を更新するための運用」が目的化しやすくなり、判断のスピードが落ちていきます。
このため、単なる要員表の電子化ではなく、アサインを中心に関連情報を統合管理できる仕組みが求められます。
本記事では、案件アサイン管理型の要員計画ツールに絞って比較します。
具体的には、以下の3つのツールを取り上げます。
いずれも、受託・SI・SES・コンサル企業のアサイン管理を主な対象としたツールです。異なる系統のツール(タスク・工数管理型やシフト・人員配置型)を混ぜると比較が成立しなくなるため、同じ系統のツールに限定しています。
以下では、各ツールの公開情報をもとに、特徴・料金・主な利用シーンを整理します。
Co-Assignは、アイリッジ株式会社が提供する、要員計画の可視化とアサイン管理に強くフォーカスしたツールです。料金は月額30,000円〜(税別・1〜39人まで)、初期費用は0円です。
人軸・案件軸の両方からリソース状況をリアルタイムに集約できる点が強みで、日次・週次・月次の複数期間で管理できます。計画と実績を対比しながら予実を管理しやすく、見積・アサイン計画・実績管理の各フェーズをまたいで把握できる設計です。
案件単位の収支管理にも対応しています。NTTデータNJKやトランスコスモス・アナリティクスなどの導入実績があります。
主に訴求されている業務課題: アサインの可視化と会議の効率化。計画と実績を対比しながら管理したい運用スタイルに合います。
※料金は2026年4月時点の公開情報に基づきます。詳細は公式サイトでご確認ください。
fapiは、株式会社エフ・ディー・シーが提供するスキル管理と人材検索に強みを持つツールです。料金は月額30,000円〜(税別)で、プランによって利用できる機能範囲が異なります。1か月の無料トライアルも用意されています。
スキルシートや業務経歴書をエンジニア自身が更新でき、個人情報の自動マスキング機能も備えています。「この案件に合う人を探す」という用途に強い設計で、スキルツリー管理やスコアリング検索により、条件に合った要員をすばやく見つけられます。
管理項目の柔軟な設定にも対応しており、Excelからの移行がしやすい設計です。
主に訴求されている業務課題: SES営業やスキルマッチング。要員検索・提案業務の効率化が中心的な課題として想定されています。
※料金は2026年4月時点の公開情報に基づきます。詳細は公式サイトでご確認ください。
最後に、本記事を提供しているTalevisについても紹介します。
Talevisは、スキル・アサイン・予実・案件 / 契約を一体管理できるツールです。料金は月額50,000円〜(700円/ユーザー・税別)。
部門ごとの稼働率や欠員数の集計に対応しており、配置状況の全体把握がしやすい設計です。アサイン変更が予実に自動連動するため、配置を動かしたときに収支見込みがどう変わるかを、別の表を開かずに確認できます。
管理項目はノーコードで柔軟に拡張でき、自社の運用に合わせた項目設計が可能です。スキル情報の項目も各社に合った個別設定ができるため、既存のスキル管理の粒度をそのまま持ち込めます。Excelのように自由に項目を設定できる柔軟性を持ちながら、データの接続は維持されます。
また、任意の2時点でデータの状況を比較・分析できる履歴管理も備えています。「先月時点ではどうだったか」「この変更前後で何が変わったか」を後から確認できます。
アサイン管理から始めて、必要に応じてスキル・予実まで一つの基盤で管理を広げられる構成です。
案件アサイン管理型のツールを選ぶとき、以下の3つの観点で自社の優先度を整理すると判断しやすくなります。
アサインの可視化だけで十分か、スキル管理や予実管理まで同じ仕組みの中で扱いたいか。管理範囲が広いほど情報の接続性は高まりますが、導入時の整備も増えます。自社にとって最も判断を遅くしている分断がどこにあるかで優先順位が変わります。
スキル情報を参照用の台帳として持つだけか、アサイン判断の条件として使うか。後者の場合、スキルとアサインが連動している仕組みが必要になります。
現在の配置状況だけ見えればよいか、過去の状態との比較や変更の経緯も追いたいか。アサイン変更が頻繁な組織ほど、履歴管理の有無が運用上の差になりやすくなります。
要員計画ツールは、捉え方によって意味が大きく変わります。タスク・工数管理の一部なのか、シフト最適化なのか、案件アサインの管理なのかで、必要な機能も選ぶべきツールも異なります。
特に受託・SI・SES・コンサル企業では、案件・人材・スキル・アサイン変更が密接に関係するため、まず自社の用途を整理し、同じ系統のツールの中で比較することが重要です。
そのうえで、自社の最も大きな課題がどこにあるかを起点にツールを選ぶと、判断しやすくなります。Talevisは、アサイン管理を起点に、必要に応じてスキル・予実まで管理範囲を広げられる設計です。ノーコードで自社の運用に合わせた項目設計ができるため、まずアサイン管理から始めて段階的に活用を広げていくこともできます。
NEXT ACTION
本記事で触れた機能や導入イメージ、料金の考え方をまとめた資料をご用意しています。要員計画ツールの比較検討にお役立てください。
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