公開日
2026年4月23日

要員管理ツールを人軸×案件軸の2軸で整理し、主要6選(カオナビ・タレントパレット・Talevis・fapi・Co-Assign・Backlog)を受託・SI・SES企業の視点で比較。自社の課題タイプ別に、比較時に見るべき4つの観点を提示します。
目次
本記事は Talevis(タレビス)提供会社(株式会社ジャパンコンピューターサービス)が公開しています。比較情報は各社の公開情報をもとに、2026年4月時点で確認した内容に基づいています。導入検討時は各社の最新情報もあわせてご確認ください。
「要員管理」をテーマにツール検討を始めると、人材情報の整備を中心にしたタレントマネジメント系の記事と、案件アサインを中心にしたプロジェクト管理系の記事が同時に表示されます。シフト・勤務計画の最適化を要員管理と呼ぶ文脈もあります。同じ「要員管理」でも記事によって前提にしている業務が異なるため、比較候補の絞り込みが難しいまま情報収集が続きやすい領域です。
本記事は、受託・SI・SES・コンサルティングのように案件ベースで人を動かす事業を営む企業を対象に、要員管理ツールを人の情報を扱う側面(人軸)と、案件に配置する側面(案件軸)の2軸で整理し、主要6ツールを比較します。
要員管理は業務の前提によって意味が変わります。まず、検索結果に並びがちな3つの文脈を整理します。
スキル、経歴、評価、育成などの個人属性を起点に人材情報を整備・活用する系統です。人事部門主導で運用されるケースが多く、評価運用、配置シミュレーション、育成施策の検討材料として扱われます。カオナビ、タレントパレットなどがこの系統に該当します。
店舗、コールセンター、物流などで、時間帯ごとに必要な人員を揃えることを目的とした要員計画の系統です。勤怠・シフトの最適化が中心で、案件アサインとは業務の性質が異なります。
受託開発、SI、SES、コンサルなどで、誰をどの案件・役割に入れるかを管理する系統です。案件横断でスキル・稼働・配置・予実を見ながら判断が繰り返されます。人軸(スキル・経歴)と案件軸(配置・稼働)の両方を扱い、その接続が業務を回す前提になる点が特徴です。
本記事は、ここから先③の案件アサイン型を前提に進めます。主な課題が①のタレントマネジメント(評価・育成の運用が中心)や②のシフト・勤務計画に寄っている場合は、この記事ではなく、それぞれの領域を専門に扱うツール・記事のほうが検討の手がかりになります。
受託・SI・SES・コンサルティングにおける要員管理は、次の2軸が同時に動くことを前提にしています。
両軸は独立ではなく、接続されて初めて判断として機能します。例えば次のような業務は、どちらか一方の情報だけでは成立しません。
運用上、手間と時間がかかりやすいのはこの2軸の接続部分です。人軸は人事・部門長、案件軸は現場という分業で、それぞれのデータが別ファイル・別システムにあるケースが多いためです。
多くの企業で、要員管理はExcelやスプレッドシートから始まります。案件数が少なく、見直し頻度も低いうちは運用できます。課題が表面化するのは、次のような条件が重なってきたときです。
このとき表面化するのは情報が足りないことではなく、情報同士がつながっていないことです。人軸の情報と案件軸の情報が分断されていると、アサイン判断は特定担当者の記憶に依存し、変更の影響は後追いでしか確認できなくなります。
このため要員管理ツールの選定では、「何が見えるか」以上に、人軸と案件軸がどの粒度でつながっているかを見ることが重要になります。
ツール比較に入る前に、自社の課題がどのタイプに近いかを把握しておくと、候補を絞り込みやすくなります。以下の例を参考に、当てはまる項目を確認してみてください。
人軸寄りの課題の例
案件軸寄りの課題の例
接続の課題の例
自社の課題が人軸に寄っているならタレントマネジメント系が、案件軸に寄っているならアサイン可視化系が候補に入ります。人軸と案件軸の接続が論点になっているなら、両者の接続を設計の中心に置いたツールが候補になります。
本記事では、要員管理の検索結果に並びやすい代表的なツールを、系統別に6つ取り上げます。
タレントマネジメント寄り(人軸中心)
スキル×アサインの接続系
アサイン可視化型(案件軸中心)
タスク管理の一部として担当者を扱う系(周辺)
タレントマネジメント系とタスク管理系は、受託・SI・SES・コンサルの案件アサイン型の要員管理を主目的に設計されたツールではありませんが、「要員管理」の検索結果に並ぶことがあるため、立ち位置の違いを整理する目的で取り上げます。
カオナビは、株式会社カオナビが提供するタレントマネジメントクラウドサービスです。顔写真付きの人材データベースを中心に、人事評価、スキル・経歴、組織図などの個人属性を可視化・運用できる設計です。
特徴
料金(公開情報ベース)
向いているケース
タレントパレットは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するタレントマネジメントシステムです。人材情報の統合管理に加え、分析機能・AI活用など人事データ活用に強みを持つ設計です。
特徴
料金(公開情報ベース)
向いているケース
Talevisは、スキル・アサイン・案件・予実を一体で扱うことを前提に設計されたクラウドサービスです。
特徴
人軸(スキル)と案件軸(配置・予実)の接続を設計の中心に据えており、アサイン変更の影響がスキル活用・予実・案件情報まで一貫して反映される状態を作ることを目指しています。
料金
向いているケース
fapiは、株式会社エフ・ディー・シーが提供する、スキル管理と人材検索を中心にしたクラウドサービスです。
特徴
人軸(スキル情報)の整備と活用に重点があり、スキルを条件に人を探す業務に強みを持ちます。
料金(公開情報ベース)
向いているケース
Co-Assignは、アイリッジ株式会社が提供する、アサイン管理を中心に設計されたクラウドサービスです。
特徴
案件軸(稼働の見える化・計画/実績の対比)に強みを持ち、「まずアサインの全体像を整理したい」という課題に合う設計です。
料金(公開情報ベース)
向いているケース
Backlogは、株式会社ヌーラボが提供するプロジェクト・タスク管理ツールです。アサインは「誰がどのタスクを担当するか」の粒度で扱われ、案件単位のリソース最適化を主目的にしたツールではありません。
特徴
料金(公開情報ベース)
向いているケース
| ツール | 系統 | 中心に据えている領域 | 料金(目安) | 無料トライアル |
|---|---|---|---|---|
| カオナビ | タレマネ(人軸) | 人材情報の一元管理・評価・社内異動検討 | プラン・人数により変動 | デモ・体験版あり |
| タレントパレット | タレマネ(人軸) | 人事データの統合管理・分析・最適配置検討 | プラン・人数により変動 | デモ・体験版あり |
| Talevis | 接続系 | スキル×アサイン×予実の統合 | 月額700円/人(最低50,000円/月)・初期費用0円 | あり |
| fapi | 接続系(人軸寄り) | スキル情報の整備・活用 | 月額300〜800円/人・初期費用500,000円 | 1ヶ月 |
| Co-Assign | アサイン(案件軸) | 稼働の可視化・計画/実績管理 | 月額30,000円〜(1〜39人) | 30日間 |
| Backlog | タスク管理(周辺) | タスク単位の担当者管理 | 月額2,970円〜(スタータープラン) | 30日間 |
※2026年4月時点で確認した各社の公開情報に基づく整理です。料金・プラン構成は変更される場合があるため、最新・正確な情報は各社の公式サイトでご確認ください。
要員管理では、機能一覧を網羅的に比較しても導入後の成否は判断しづらくなります。ここでは、人軸と案件軸の双方を見たうえで、運用時に差が出やすい4つの観点を提示します。
人材データベースとしての管理粒度の観点です。
人軸の情報は、一度整えても更新され続けなければ価値が下がります。詳細な情報を多く持てるかどうかよりも、情報を自然に更新し続けられる運用設計ができるかが評価のポイントになります。
案件軸での判断支援の観点です。
稼働状況の可視化だけでは「誰が空いているか」は分かっても、「誰を入れるべきか」までは届きません。人軸の情報を案件軸の判断に持ち込めるかが、この観点の中心になります。
要員管理で最も差が出やすい観点です。
別システムをAPI連携で結ぶ構成も成立しますが、変更が一度の操作で必要な情報に届く粒度と手作業で突き合わせる粒度では、長期運用での負荷が大きく異なります。アサイン変更の頻度が高いほど、この差は運用コストに直結します。
履歴・過去時点比較の観点です。
現在の状態だけでは、配置の変化や負荷の偏りは見えません。過去の任意時点と比較できる仕組みは、運用期間が長くなるほど振り返り・分析で使える場面が増えます。
ここまでの内容を、自社の状況に照らして整理してみてください。先に挙げた要員管理課題の3タイプに応じて、観点①〜④のどれを優先するかが変わります。
いずれの場合も、機能一覧の網羅比較ではなく、自社にとって優先度の高い観点に絞って評価すると、比較の粒度が揃い、判断がしやすくなります。
Q. Talevisの料金体系を教えてください。
A. 月額700円/人のユーザー課金制で、最低月額は50,000円/月です。初期費用はかかりません。詳細な契約条件や最新情報は、サービス資料またはお問い合わせにてご確認ください。
Q. 既存のExcel管理からTalevisへの移行は可能ですか?
A. 可能です。メンバー・案件・アサイン情報のインポートに対応しており、Excel/スプレッドシートで管理してきた情報を取り込んで利用を開始できます。
Q. 他の要員管理ツールからTalevisへの乗り換えは可能ですか?
A. 可能です。既存ツールからエクスポートした情報をTalevisに取り込む形になります。既存データの項目構造がTalevisの管理項目にどこまで対応できるかを事前に確認しておくと、移行がスムーズです。検討段階での個別のご相談もお受けしています。
Q. 無料トライアルは用意されていますか?
A. 無料トライアルをご用意しています。全機能を試すことができ、クレジットカード登録は不要です。トライアル期間の終了後に自動で課金されることもありません。
NEXT ACTION
人の情報の整備・案件配置の判断支援・人軸×案件軸の接続粒度・時間軸の扱いという、本記事で整理した4つの観点をTalevisがどう実現しているかを資料にまとめています。要員管理ツールの比較検討にお役立てください。
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